|FAXはもう古いのか?|
メールやLINE、メッセンジャーなど取りうる手段が増えている中において、FAXの存在意義は低下しているのは事実かもしれません。
一方で、「とりあえずFAXで送っておきます」という商習慣が残っていたり、メールやLINE、メッセンジャーよりもFAXに頼る年代の方も多くいらっしゃいます。
FAXなんてほとんど使わないかもしれないけれど、なければないで困るのがFAXなのかもしれません。
今回は、従来型のFAXのような電話回線ではなく、インターネット回線を通じてFAXの送受信を行うインターネットFAXの特徴と利点について解説しています。
また、数多くあるインターネットFAXサービス事業者の中でも、コスト面や使い勝手にすぐれた“MOVFAX”と“eFax”に絞って、比較検証しています。
「従来型のFAXだけにとらわれず、自分にとって最も適したFAXを選びたい」
そんなお悩みをお持ちの方にとって役立つ内容となっています。
【この記事の内容】
●インターネットFAXとは?
●従来のFAXとインターネットFAXの比較
●MOVFAXについて
●eFaxについて
●結局どちらがよいの?
インターネットFAXとは?
インターネットFAXとは、電話回線ではなく、インターネット回線を通じてFAXの送受信を行います。
ファックス機が行う「ファックスデータの変換や再現」はファックス機に代わりインターネットFAX事業者のサーバーが行い、インターネットを介してデータを送受信するため、ファックス機が不要になるという仕組みです。
【送信する場合】
eメールでFAXを送信すると、FAXデータはインターネットFAXサービス事業者の変換サーバーを通り、デジタルからアナログに変換されます。アナログに変換されたFAXデータは電話回線に乗り、相手のFAX機や複合機にFAXデータとして出力されます。
【受信する場合】
FAX機や複合機から送られると、アナログのFAXデータはインターネットFAXサービス事業者の変換サーバーを通り、アナログからデジタルに変換されます。デジタルに変換されたFAXデータはインターネット回線を通りメールで受信されます。
インターネットFAXの特徴
❶アクセスのしやすさ

外出先でもファックスの送受信がでできるため、いつでもどこでも、ファックスを送受信することができます。
外出先でFAXを受信することができるので、営業中でも、旅行先の海でも、山でも、海外でもインターネットに 繋がる 環境さえあればファックスを使うことができます。
社員が全員出払ってしまって、オフィスが無人になってしまっても大丈夫。 インターネットファックスを導入すれば、どこにいてもファックスが送受信可能です。
❷ペーパーレス化によるコスト削減

FAX機自体が不要であり、またFAX専用の回線を引く必要がないため、イニシャル・ランニング共にコストが節約できます。
また、受信と同時に印刷をすることが多い従来のファックスだと、無駄な紙が大量に排出されます。
インターネットファックスならプリントが必要なものはプリンターでプリントアウトするだけ。
インク代、紙代、FAX機だけのためにかかっていた電気代も節約でき、経済的です。
さらに、オフィスが引っ越しても番号はそのまま使えますので、さらにお得になります。
❸ファックスDM(ダイレクトメール)対策に
最近多いのがファックスによるDM広告。
勝手に送られてくるため、通常のファックス機だと紙もインクも無駄遣いになります。
インターネットファックスなら、必要なデータだけ印刷すればよいので、 DM広告による紙やインクの無駄遣いに悩まされることもなくなります。
❹デジタルデータ管理

通常のファックスだと、印刷されたデータをファイルで管理し保存することになりますが、 インターネットファックスなら送受信したファックスはデジタルデータとして管理できます。
過去のファックスデータを探すときも、デジタルならカンタンです。
かさばる紙の山からファックスを探す苦労から解放され、紙データの紛失も防ぐことができ安心です。
従来のFAXとインターネットFAXの比較
ネットFAX | 従来のFAX | 従来のFAXのデメリット | |
送受信にかかる時間 | ◎ | 〇 | 従来のFAXは話し中やエラー時のリトライがある。 |
コスト | ◎ | △ | FAX機の購入代、機械の修理代、インク・紙代がかかる。 |
外出先での送受信 | ◎ | × | 外出中はファックスを見ることができない。 |
デジタルファイル管理 | ◎ | △ | 印刷されたデータをファイルで管理する必要がある。 |
MOVFAXについて

MOVFAXは、インターネットFAXサービス事業者の中でも、月額料金が安いことで有名です。
FAX送受信の費用は業界最安値の1送信2枚まで8円(税込8.8円)、月々1,000枚まで受信無料、通信時間条件なしというのがMOVFAXの特徴です。
サービス名 | プレミアムプラン | スタンダードプラン | |
FAX受信 | 〇 | 〇 | |
FAX送信 | 〇 | 〇 | |
機能 | イメージ編集 | 〇 | 〇 |
マイフォルダ作成 | 〇 | 〇 | |
検索 | 〇 | 〇 | |
サムネイル表示 | 〇 | 〇 | |
ステータス管理 | 〇 | × | |
ユーザー作成 | 〇 | × | |
自動振分け | 〇 | × | |
初期費用 | 1,100円(税込) | 1,100円(税込) | |
月額料金 | 4,387円(税込) | 1,078円(税込) | |
受信料金 | 1000枚まで無料(1,001枚から税込8.8円/枚) | 1000枚まで無料(1,001枚から税込8.8円/枚) | |
送信料金 | 税込8.8円(1送信2枚)※通信時間条件なし | 税込8.8円(1送信2枚)※通信時間条件なし |
※通信時間条件はなく、送信単価は8.8円に固定されています。
ファクスを送信するときの料金は、通信にかかった時間分の通話料金となります。
通話料金は電話回線が相手につながった時点から発生するため、回線のノイズや相手機の状態によって通信時間が長くなったり、ファクスが送信できない場合でもその分の通話料金がかかります。
通信時間条件による想定外の送信料金がかかることにも注意が必要です。

eFaxについて

送信が毎月150枚無料という最大の特典があり、全国47都道府県の番号をカバーしている強みを持つのはeFaxです。
東京03、大阪06など主要都市の市外局番はもちろん、全国共通の050の番号も提供しています。

初期費用 | 支払いプラン | 受信 | 送信 | 支払い方法 |
1,000円(税込1,100円) | <月払いプラン> 1,800円/月 (税込1,980円) <年払いプラン> 18,000円/年 (税込19,800円) | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 10円(税込11円)/ページ | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 10円(税込11円)/ページ(国内) ※1ページは60秒ごと に計算されます。 | クレジットカード 銀行振込 口座振替 |
※ページ枚数は通信にかかる時間によって異なり、60秒ごとに1ページと計算されます。

結局どちらがよいの?
送信量で比較すると、103枚~340枚/月の送信量であれば、eFaxの方がコスト的には安く済みます。
また、47都道府県の市外局番を使いたい方には、eFaxでご検討されるとよいと思います。
ただし、efaxには通信時間条件が加味されるので、下記表よりも送信単価が高くなる傾向になることは念頭に入れておいてください。
MOVFAXは送信量が103枚/月以下と少ない方、あるいは340枚/月以上と多い方にとってコストメリットがあります。
また、受信量を加味すると、150枚/月を超える場合には、MOVFAXの優位性がさらに高まってきます。
たいこう百貨店では、市外局番にこだわりがなかったことと、送受信量とユーザーインターフェースの点も加味して、MOVFAXを利用させていただいております。
本記事が皆様のご参考になれば幸いです。

MOVFAX | eFax | |
月額料金 | 税込1,078円 | 税込1,980円 |
受信料金 | 1000枚まで無料(1,001枚から税込8.8円/枚) | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 税込11円(1送信1枚) |
送信料金 | 税込8.8円(1送信2枚) | 毎月150ページ まで無料 (151ページ目以降) 税込11円(1送信1枚) |
通信条件 | なし。送信単価は8.8円に固定。 | ページ枚数は通信にかかる時間によって異なり、60秒ごとに1ページ。 |
市外局番 | 東京03、大阪06、神奈川045のみオプション対応。 | 全国47都道府県の番号をカバー。 |
こんな方に向いています | ❶送信量が340枚/月以上 ❷送信量が103枚/月以下 ❸受信量が150枚/月以上 ❹通信時間条件なしがいい | ❶送信量が103枚/月以上340枚/月以下 ❷受信量が150枚/月以下 ❸番号にこだわりがある |
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