
“「週4時間」だけ働く。”は、35か国語に翻訳されて出版され、発売から3年を経てもベストセラーリストに載り続けた書籍です。
著者のティモシー・フェリスは、テクノロジー企業に就職して、セールス担当として週に40時間働いたにも関わらず給料があまりに安いことに愕然としました。
この魂を売るような毎日から脱出を図るために、仕事をボイコットし、サプリメント販売会社を起業。
ところがこちらも、週に80時間労働で奴隷のように働き、自分をなくしてしまうような毎日でした。
しばらく会社を続けた後に、自分がいなくなったら会社がつぶれる恐怖と対面しながら、会社の運営を人に頼んで旅に出ました。
それは、自分の生活を見直そうとした旅でしたが、結局15カ月間世界を放浪し続けることになりました。
ところがその間、会社は何の不自由もしなかったどころか、ティモシーという障害がなくなったことにより収益が増えたのでした。
この記事では、著作で紹介されている“思いつく限りの方法を駆使して自分の人生を勝ち取るための具体的なアイデア”のエッセンスをご紹介します。
具体的な事例を参考にしたい方は、一度手に取ってお読みになってみてください。
【この記事の内容】
●富だけ持っている金持ちは古い?
●ティモシー・フェリスの歩み
●ニューリッチの仲間入りをするための4つのプロセス

富だけ持っている金持ちは古い?
富だけ持っている金持ちとは違い、ニューリッチ(NR)は、先送り型人生プランを捨て去り、贅沢なライフスタイルを創り出す人々のことです。
人生そのものをアウトソーシングして、最終的には自分自身がいなくてもビジネスが回るようにすることまで実現可能なのです。
ニューリッチの定義
❶自分のために誰かに働いてもらう
❷働くのが目的で働くことはしない
❸最大効果が得られる最小必要量だけ働く
❹人生を通して定期的にリフレッシュ期間やアドベンチャー期間を設ける
❺やりたいと思うことをすべてやり、なりたいと思うものすべてになろうとする
❻管理職でも従業員でもなく、経営者になる
❼工程表や手順を守りながら、特別な理由や明確な夢を持って大金を稼ぐ
❽クオリティの高いものを求め、価値のないものは捨てる
❾野心は抱きつつも、毎日の収入をしっかりと確保する
❿嫌なことを排除し、この世のベスト追及し、経験する
ティモシー・フェリスの歩み
- 1996年
プリンストン大学入学。
- 1998年
大学内で3時間の速読講座を32人の学生に、50㌦で売る。投資銀行家になることに猛烈な不安を感じ、大学を休学する。
- 1999年
3ヵ月の間に転職を繰り返す。ゼロからスポーツジムの建設と事業展開をしようと台湾へ行くものの断念。
- 2000年
プリンストン大学に復学、卒業後も職に就かずに3か月間なんとか食いつなぐ。起業して間もないCEOへ立て続けにメールを32通も送り、採用される。
- 2001年
12時間労働を1年間続けたが、自分の給料が社内の下から2番目に低いことを知り、仕事をボイコットする。その間に、スポーツ栄養補助食品会社の立ち上げに必要なものを調べる。その後、クレジットカードで5,000㌦を借りて、初回の商品を一括仕入れし、WEBサイトを立ち上げる。その1週間後に会社をクビになる。
- 2002年
有限会社BrainQUICKENの営業開始。年収4万㌦から月収4万㌦以上も稼ぐようになるが、休みなく1日12時間以上働いて人生が嫌になる。
- 2004年
会社の破綻覚悟で、ヨーロッパイキの片道チケットを購入し、旅に出る。毎週月曜日に1時間だけメールチェックを行うが、障害になっていた自分自身が外れたことで会社は利益が40%も増加する。
ニューリッチの仲間入りをするための4つのプロセス
「D」定義(Definition)
定義とは、間違った常識を覆し、贅沢なライフスタイルを実現するためのルールと達成すべき目標を導入することです。
6ヵ月と12ヵ月の2つのスケジュールをつくり、それぞれ5つの欲しいもの、なりたいもの、やりたいことを順番に書き出してみてください。
もし、何も思いつかないようであれば次の問いに答えてみてください。
「銀行に100億円あったら、毎日どんなことがしたいだろう?」「訪れたい場所は?」「死ぬ前にしたいことは?」「毎日したいことは?」「毎週したいことは?」「ずっと学んでみたかったことは?」

みんなが一つのやり方で問題を解こうとして、その解答が見えてこないとすれば、そこで疑問を投げかける。逆を行ってみてはどうか?うまくいかないパターンに従う必要はない。
ニューリッチは人生のところどころに「ミニリタイアメント」をはさもうとする。退職後にやってくる「黄金期」のために回復と癒しの時間を取っておくことはしない。生産性も楽しみも一度に手に入れられるということ。
自分の弱点を直そうとするよりも、自分の強みを補強する方がずっと有利だし面白い。長所を増強させる「掛け算効果」で、自分の武器をうまく利用することに集中する。
絶対収入よりも相対収入のほうが大切。社員Aは週に80時間働き年5万㌦稼ぐ、社員Bは週に10時間働き年5万㌦稼ぐ。どちらが豊かだろうか。
もっとも恐れていることこそ、もっともする必要がある。恐れていることを毎日ひとつはやってみみる。著者は、著名人や財界の有名人にアドバイスを求めるために連絡を取ろうとするうちに、この習慣を身につけた。
世界中の99%の人々は、自分はでっかいことができないと思い込まされる。本当は10万㌦を稼ぐよりも100万㌦を得る方がやさしいのだ。釣りは人の行かない所でやるのに限る。ビッグな目標には競合が少ないのだ。
「E」捨てる(Elimination)
1時間あたりの成果を10倍にするために、大事でないことは無視することです。そのためにはあえて無知でいることも大切なのです。
結果や成果の80%は原因や労力の20%からもたらされる。何の20%が自分の不幸と問題の80%を引き起こしているのか、自分が望んでいる結果や幸せをもたらすのかを考える。
仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる。仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される。
仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる。仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される。
「A」自動化(Automation)
地理的条件を活かした裁定取引やアウトソーシングを駆使して、キャッシュフローをオートパイロット化しましょう。
もしアシスタントより自分の方がうまくできるとしても、自分の時間をつくって、より大きなより有意義なことに集中するために、賃金を払って自分自身を置き換える必要がある。
人に権限を与え、アウトソーシングするためには、はっきり定義されたものである必要がある。軽い調子で楽しむことも大切である。
「L」解放(Liberation)
遠隔操作で完璧に仕事をコントロールし、一つの場所に人を縛り付けているようなしがらみを永遠に断ち切りましょう。
