週4時間だけ働くとは?ニューリッチに必要な働き方改革の成功例

ビジネスネタ

『週4時間』だけ働く。は、世界中でベストセラーを記録し、発売から3年経ってもなお人気が衰えない本です。著者のティモシー・フェリスは、かつてテクノロジー企業でセールス担当として勤めていましたが、40時間の労働に対するあまりにも低い賃金に愕然としました。そこで、自分の人生を切り開くために仕事を辞め、サプリメント販売会社を起業しましたが、逆に80時間も働く奴隷のような生活に陥りました。そこで、会社を人に任せ、世界を旅することに・・・。この記事では、具体的なアイデアや方法を通じて、自分の人生を切り拓き、ニューリッチになるためのヒントをお届けします

| 富だけ持っている金持ちは古い?

富だけ持っている金持ちとは違い、ニューリッチ(NR)は、先送り型人生プランを捨て去り、贅沢なライフスタイルを創り出す人々のことです。人生そのものをアウトソーシングして、最終的には自分自身がいなくてもビジネスが回るようにすることまで実現可能なのです。

ニューリッチの定義

❶自分のために誰かに働いてもらう
❷働くのが目的で働くことはしない
❸最大効果が得られる最小必要量だけ働く
❹人生を通して定期的にリフレッシュ期間やアドベンチャー期間を設ける
❺やりたいと思うことをすべてやり、なりたいと思うものすべてになろうとする
❻管理職でも従業員でもなく、経営者になる
❼工程表や手順を守りながら、特別な理由や明確な夢を持って大金を稼ぐ
❽クオリティの高いものを求め、価値のないものは捨てる
❾野心は抱きつつも、毎日の収入をしっかりと確保する
❿嫌なことを排除し、この世のベスト追及し、経験する

| ティモシー・フェリスの歩み

|著者の人生の軌跡|
  • 1996年

    プリンストン大学入学。

  • 1998年

    大学内で3時間の速読講座を32人の学生に、50㌦で売る。投資銀行家になることに猛烈な不安を感じ、大学を休学する。

  • 1999年

    3ヵ月の間に転職を繰り返す。ゼロからスポーツジムの建設と事業展開をしようと台湾へ行くものの断念。

  • 2000年

    プリンストン大学に復学、卒業後も職に就かずに3か月間なんとか食いつなぐ。起業して間もないCEOへ立て続けにメールを32通も送り、採用される。

  • 2001年

    12時間労働を1年間続けたが、自分の給料が社内の下から2番目に低いことを知り、仕事をボイコットする。その間に、スポーツ栄養補助食品会社の立ち上げに必要なものを調べる。その後、クレジットカードで5,000㌦を借りて、初回の商品を一括仕入れし、WEBサイトを立ち上げる。その1週間後に会社をクビになる。

  • 2002年

    有限会社BrainQUICKENの営業開始。年収4万㌦から月収4万㌦以上も稼ぐようになるが、休みなく1日12時間以上働いて人生が嫌になる。

  • 2004年

    会社の破綻覚悟で、ヨーロッパイキの片道チケットを購入し、旅に出る。毎週月曜日に1時間だけメールチェックを行うが、障害になっていた自分自身が外れたことで会社は利益が40%も増加する。

| 4つのプロセス

「ニューリッチ」とは、新しい豊かさの形態であり、それを手に入れるためには、いくつかのプロセスが必要です。これからニューリッチを目指すために必要な4つのプロセスを紹介します。これらを実践することで、あなたもニューリッチの仲間入りができるかもしれません

「D」定義(Definition)

定義「D」とは、間違った常識を覆し、贅沢なライフスタイルを実現するためのルールと達成すべき目標を導入することです。6ヵ月と12ヵ月の2つのスケジュールをつくり、それぞれ5つの欲しいもの、なりたいもの、やりたいことを順番に書き出してみてください。もし、何も思いつかないようであれば次の問いに答えてみてください。

「銀行に100億円あったら、毎日どんなことがしたいだろう?」「訪れたい場所は?」「死ぬ前にしたいことは?」「毎日したいことは?」「毎週したいことは?」「ずっと学んでみたかったことは?」

(アドバイス❶)
みんなが一つのやり方で問題を解こうとして、その解答が見えてこないとすれば、そこで疑問を投げかける。逆を行ってみてはどうか?うまくいかないパターンに従う必要はない

(アドバイス❷)
ニューリッチは人生のところどころに「ミニリタイアメント」をはさもうとする。退職後にやってくる「黄金期」のために回復と癒しの時間を取っておくことはしない。生産性も楽しみも一度に手に入れられるということ

(アドバイス❸)
自分の弱点を直そうとするよりも、自分の強みを補強する方がずっと有利だし面白い。長所を増強させる「掛け算効果」で、自分の武器をうまく利用することに集中する

(アドバイス❹)
絶対収入よりも相対収入のほうが大切。社員Aは週に80時間働き年5万㌦稼ぐ、社員Bは週に10時間働き年5万㌦稼ぐ。どちらが豊かだろうか?

(アドバイス❺)
もっとも恐れていることこそ、もっともする必要がある。恐れていることを毎日ひとつはやってみる。著者は、著名人や財界の有名人にアドバイスを求めるために連絡を取ろうとするうちに、この習慣を身につけた。

(アドバイス❺)
世界中の99%の人々は、自分はでっかいことができないと思い込まされる。本当は10万㌦を稼ぐよりも100万㌦を得る方がやさしいのだ。釣りは人の行かない所でやるのに限る。ビッグな目標には競合が少ないのだ。

「E」捨てる(Elimination)

1時間あたりの成果を10倍にするために、大事でないことは無視することです。そのためにはあえて無知でいることも大切なのです。

(アドバイス❶)
結果や成果の80%は原因や労力の20%からもたらされる。何の20%が自分の不幸と問題の80%を引き起こしているのか、自分が望んでいる結果や幸せをもたらすのかを考える。

(アドバイス❷)
仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる。仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される

「A」自動化(Automation)

地理的条件を活かした裁定取引やアウトソーシングを駆使して、キャッシュフローをオートパイロット化しましょう。

(アドバイス❶)
もしアシスタントより自分の方がうまくできるとしても、自分の時間をつくって、より大きなより有意義なことに集中するために、賃金を払って自分自身を置き換える必要がある。

(アドバイス❷)
人に権限を与え、アウトソーシングするためには、はっきり定義されたものである必要がある。軽い調子で楽しむことも大切である。

「L」解放(Liberation)

遠隔操作で完璧に仕事をコントロールし、一つの場所に人を縛り付けているようなしがらみを永遠に断ち切りましょう。ニューリッチになるためには、従来の働き方や稼ぎ方にとらわれず、自分にとって本当に大切なことにフォーカスし、効率的に取り組むことが大切です。週4時間』という本を通して、成功者たちが実践している考え方や方法論を学び、自分自身のライフスタイルに取り入れることができます。今こそ、あなたも自分の人生を切り開く一歩を踏み出すチャンスです。ぜひ、挑戦してみてください!