認知度アップの1点突破主義で市場環境を有利に変える!!代名詞になればもはや敵なしである理由
認知度なくして成功なし
No success without recognitionn
テレビCMでよく見かける誰もが知っている商品、名前も聞いたことがない商品が店頭に並んでいたとしたらあなたなどちらの商品を選ぶでしょうか?おそらく多くの人が前者を選ぶと思います。つまり、認知されていなければ無いものと同じであり、認知されてさえいれば選ばれる確率は飛躍的にあがるということなのです。この記事では、商品やサービスの認知度を上げることに特化して成功した企業事例をリポートします――。
認知度の重要性
冒頭、認知されていなければ無いものと同じであると述べましたが、逆に認知度が高まれば高まるほど、最初から企業名や商品名で検索される機会が増えます。
また、知名度は価格にも大きな影響を及ぼします。同じような商品でも、認知度の高い商品は高額でも優先して売れていき、そうでない商品は安さをアピールして、認知度の低い他商品と競うことになります。認知度の高い商品が高額でも売れる理由は、認知度そのものが顧客にとっての安心感や信頼、ステータスにつながっていることが多いからです。
にしたんクリニックの事例
ご覧になられた人も少なくないと思いますが、にしたんクリニックは、商品説明等は一切せずに、「にしたん」だけをひたすら連呼しているCMを放映し続けたことで認知度をアップしました。商品の詳しい内容を知ってもらおうとも、好感を持ってもらおうとも全くが思わず、認知度アップの1点突破主義を貫きました。。KPIを認知度アップのみに絞るというこの手法は、新興勢力が取るべき戦略としてはひとつの勝ち筋と言えるのではないでしょうか。
にしたんクリニックのCM制作において追求されたのは、わかり易さだけです。郷ひろみさんがタンバリンに合わせて唄を歌い、「にしたんクリニックへGO!」と言うだけのCMです。それこそ4歳、5歳の子どもたちにも、おじいちゃんやおばあちゃんにも伝わるようなわかり易さだけを追求しています。
代名詞になること
「~なら○○」という代名詞になるまで知名度が上げることができれば、競争環境はさらに改善されることになります。例えば、「フライドチキンなら…」と言われたら、何を思い浮かべるでしょうか?多くの人は「フライドチキンならケンタッキー」を想起されるのではないでしょうか?このように代名詞になるまで知名度が上がると、どうなるのでしょうか?
「フライドチキンが食べたいな…、じゃあどこのお店のフライドチキンにする?」となるでしょうか?多くの場合、フライドチキンが食べたいなというより「ケンタッキーが食べたいな」となるわけです。フライドチキンならケンタッキーが当たり前に刷り込まれているからです。ケンタッキーはフライドチキンという競合環境から脱却し、牛丼やピザなどとの競合ステージにあがっているのです。
「即戦力採用ならビズリーチ」「チラシ印刷ならラクスル」などの事例のように、市場カテゴリーを絞って認知度を上げ、競争環境のステージを変える戦略があります。