イベント会場での電源確保は、運営上の大きな課題のひとつです。
しかし、大型の発電機を用意するのは場所もコストもかかってしまいます。
今回は、イベント主催者の方々にぴったりの、手軽に使用できる電源をご紹介します。
【この記事の内容】
1.イベントで必要となる電源について
2.必要電源容量を確認しよう
3.まとめ
イベントで必要となる電源について
イベント出店の際に必要な電源確保において、現在主流になっているのがガソリン式発電機とポータブル蓄電池です。
ガソリン式発電機
周囲に電気を供給する施設がない場合には、別の方法で電力を確保する必要があります。
一つの方法は、ガソリン式の発電機を使うことです。
ガソリン式発電機は主に燃料として用いられるガソリンを燃やして、モーターを回転させることで電力を発電します。
電力の供給において重要なウェイトを占める定格出力においては、基本的にポータブル蓄電池よりも発電機の方が大きい製品が多いです。
ただし、発電機は駆動音が大きく、ステージ演出を邪魔することがあるため、ステージや客席から離れた場所に設置することをお勧めします。
また、発電機の燃料切れには十分に注意する必要があります。
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ポータブル蓄電池
もう一つの方法は、ポータブル蓄電池を使うことです。
このタイプの電源はバッテリーを使用するため、発電機と比較して作動音が小さく、ガソリンの取り扱いが不安な場合にも適しています。
ポータブル蓄電池は、スマホのモバイルバッテリーを大容量化したもので、電力をたっぷり供給できます。
USBポートだけでなく、ACコンセントも備わっており、一般的な電化製品も使えます。
ただし、バッテリーなので事前に自宅のコンセントから充電が必要です。
最後に、火災などの事故を防ぐために注意しておいてほしいことは、ポータブル蓄電池にはBMSという安全装置が搭載されていますが、そのBMSを損傷させる原因となる「外部からの衝撃」を避けることです。
購入後は、扱い方に注意してBMSの機能を守りましょう。
大容量のものを持ってたがより軽くカフェ等に持ち込んでリモートワーク用に購入。
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必要電源容量を確認しよう
ガソリン式発電機・ポータブル蓄電池のいずれの方法を選択する場合でも、事前に必要な電力量を計算し、適切な容量の機器を用意することが重要です。
必要な電源容量を判断する重要なスペックの1つが定格出力です。
定格出力とは、安定して出力できる電力の量を示す指標です。
定格出力が大きければ、消費電力が大きな電化製品でも動かすことができます。
ただし、ガソリン式発電機やポータブル蓄電池の出力を上回る消費電力の製品は使えませんので、注意が必要です。
また、起動電力というのは、通常運転時よりも消費電力が増えることがあります。
出力を確認するときは、起動電力を含めて余裕を持って計算することが大切です。
また、同時に複数の電化製品を使う場合は、その消費電力量の合計が定格出力を上回らないように使わなければなりません。
主要な電化製品の目安の消費電力と起動電力をまとめると、以下のようになります。
電化製品 | 消費電力 | 起動電力 |
---|---|---|
スマホ充電 | 10W〜40W | 10W〜40W |
ノートPC充電 | 20W~30W | 20W~30W |
LED照明 | 90W | 90W |
液晶テレビ | 70W | 70W |
電気ストーブ | 750W | 750W |
電子レンジ | 950W | 1,450W |
電気ケトル | 1,200W | 1,200W |
|Wh(ワットアワー)について|
バッテリー容量は、W(消費電力)とh(時間)の単位で表され、この単位に注目することで容量を判断することができます。
Wh(ワットアワー)はW×hで求められ、数値が大きいほど容量が大きいことが分かります。
例えば、400Whのポータブル電源で100Wの家電製品を使う場合、4時間使用可能です。
スマホ充電やノートPCの充電レベルであれば、ポータブル蓄電池の240Wh程度のもので充分でしょう。
それ以外の電化製品を併せて充電する場合は、ポータブル蓄電池の708Whのほうがよいかもしれません。
まとめ
大型発電機の使用に比べ、手軽に使える電源は場所を取らず費用も削減でき、搬入や設置も簡単です。
イベント主催者の方々は、この方法を活用して、スムーズな運営を実現してください。